60代女性 進行した歯周炎で溶けた骨を外科的な治療で再生させた症例

2026/10/01

相談内容 「重度の歯周炎なので治療をしてほしい」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、口腔内全体が重度の「歯周炎」でした。
歯周炎とは、歯茎や骨が細菌感染によって破壊される病気で、患者様の場合は、歯を支える骨が大きく失われています。

レントゲン撮影で詳しく検査をした結果、とくに右上奥歯周囲の骨が著しく溶けており、歯と歯茎の間の溝「歯周ポケット」も深くなっていました。
また、細菌感染の原因となる歯石や歯垢の付着も多いため、このまま放置すると周囲の健康な歯に悪影響を及ぼしたり、さらに骨が溶けて最終的に歯を失ったりするリスクがあります。

以上のことから、歯茎の炎症を抑えたうえで、感染源を除去することを目的とした歯周基本治療を行う必要があると診断しました。

行った治療 診断結果をもとに、歯周基本治療を行うこと、治療の経過を確認しながら必要に応じて外科的な処置を検討することをお伝えし、同意いただきました。

まずは歯周炎の基本治療として、正しい歯磨き方法の指導と歯石の除去を行います。
しかし、深くなった歯周ポケット内に残る感染源は基本治療だけでは取り除けず、十分な改善が得られませんでした。

そこで、歯周外科処置によって失われた骨を再生させる治療を提案しました。
この治療では、歯茎を開いて深部の感染源を直接除去したうえで、骨の再生を促す材料を用いて歯を支える骨や歯茎の回復を目指します。
歯茎を切開する外科処置が必要になりますが、進行した歯周炎に対して有効な方法であることを説明したところ、治療に同意いただきました。

治療の際は、麻酔を行ったうえで歯茎を丁寧に切開し、歯根の面を露出させて歯石や感染した組織を完全に除去します。

その後、切開した部分に骨の再生を促す材料を補填しました。この材料は、体内で吸収されながら骨の形成を助ける働きをします。
処置後は、歯茎をもとの位置に戻して縫合し、骨と歯茎の回復を待ちました。

術後は、感染予防のために抗生物質と痛み止めを処方し、定期的に経過観察を行っています。

現在は歯茎の状態が安定し、レントゲン撮影による検査では骨の順調な回復も確認できました。
今後は、歯周炎の再発を防ぐため、日々のセルフケアの徹底と、歯科医院による定期的なメンテナンスを継続していく予定です。

治療のリスク ・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります
・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します
・外科処置後のメンテナンスを怠ると、良好な結果が得られない可能性があります
治療期間・費用 8ヶ月
100,000円

治療前

治療前

治療中

治療中

治療後

治療後

その他

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