60代女性「歯周病を治療して欲しい」全体的な歯茎の腫れや骨の吸収が見られた重度の「歯周病」を、歯石除去や歯磨き指導と骨を再生する「再生療法」で改善した症例

2023/08/28

相談内容 「歯周病を治療して欲しい」とご来院されました。
診断結果 拝見したところ、全体的に歯茎が腫れ、動揺も認められました。

レントゲン撮影にて確認したところ、歯茎に埋まっている歯根の表面についた固い汚れ「縁下歯石」を認めました。
また、歯を支える骨がなくなる「骨吸収」も見られました。

このままの状態を放置すると、歯が抜け落ちてしまう程の重度の「歯周病」で、早急に歯周病治療が必要だと診断しました。

行った治療 まず、歯周病の原因となる歯の表面についた歯石の除去を行いました。
それに加え、歯石の再付着や歯茎の腫れを抑えるために、歯ブラシでの磨き方をご指導しました。

左下の骨は、歯石除去や歯ブラシでのケアを行っても改善が見られなかったため、吸収された骨を再生させるための治療「再生療法」も行いました。

術後の経過 骨は順調に再生し、歯周病が再発しにくい状態へ改善できました。
また全体的に腫れが治まり、歯の揺れも軽減されました。

患者様には「大部分は、歯石を取ってしっかり歯を磨くだけで良くなって驚いた。これからメンテナンスにもしっかり通おうと思う」と大変ご満足いただけました。

現在は、定期的にメンテナンスにてご来院されています。

治療のリスク ・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります。
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です。
・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります。
・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります。
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します。
・外科処置後のメンテナンスを怠ると、良好な結果が得られない可能性があります。
治療期間・費用 概ね2年
保険適応・70,000円
※歯周病は重症度によって保険適用外の治療になることがあります。
※再生療法は本数と使用材料によって費用が変わります。

術前

手術前画像
全体的に歯茎が腫れ、歯の揺れも見られました。

 

 

 

手術前画像

手術前画像

手術前画像
骨にラインを引くと、骨は山なりになっていて歯周病が進行中でした。
手術前画像
骨にラインを引くと、斜めに骨が吸収し歯周病が進行中でした。
手術前画像
骨にラインを引くと、骨は上下にかなり段差があり歯周病が進行中でした。

術後

手術後画像
全体的に腫れが治まり、歯の揺れも軽減しました。
歯根が見える状態になりましたが、炎症が取れ歯周病が改善した結果であり、悪化しているわけではありません。
手術後画像

手術後画像

手術後画像
骨にラインを引くと、骨は平坦になり歯周病の進行は止まりました。
手術後画像
骨にラインを引くと、骨は平坦で歯周病の進行は止まりました。
手術後画像
骨にラインを引くと、骨は平坦になり歯周病の進行は止まりました。

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