50代女性「お口の中を全体的に診て欲しい」根が割れて残せない歯を、人工歯根を利用した「インプラント治療」で補い、歯周病による歯ぐきの炎症も改善させて健康的な口腔内にした症例

2023/08/24

相談内容 「お口の中を全体的に診て欲しい」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、歯を支える組織に炎症が起こる「歯周病」が部分的に進行しており、上あごの前歯から左奥歯にかけて歯ぐきの腫れが認められました。
歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間には、歯周病の原因となる細菌の塊「プラーク」や、プラークが硬く石灰化した「歯石」が付着していました。

また、金属の被せ物で治療されていた右上の奥歯(第2小臼歯/5番)に関しては、根の破折が確認され、治療して残すことは難しい状態でした。

行った治療 歯周病に関しては、プラークや歯石を取り除いて歯ぐきの炎症を改善する「歯周病治療」をご提案しました。
歯周病を放置すると、歯を支える骨の減少につながります。その結果、将来的に歯を失う恐れもあることを丁寧にご説明し、同意いただきました。

根が割れている右上の奥歯については、抜歯してから、人工歯根を利用した「インプラント治療」で補う治療をご提案しました。
インプラント治療は、あごの骨に人工の歯根を埋めて歯を装着する方法で、自分の歯のようにしっかり噛めて見た目も自然な仕上がりになります。
歯を失った部分を単独で治療できるため、周りの歯に負担がかかりにくいこともお伝えし、こちらもご希望いただきました。

術後の経過 歯周病治療により、全体の歯ぐきが健康的な色になって引き締まりました。
また、抜歯した部位にも周りの歯に馴染んだ歯が入り、問題なく噛めるようになりました。

患者様にも「悪いところを全て治療できて良かった」と大変ご満足いただき、治療後は定期的な検診でご通院いただいています。
インプラント部位や歯ぐきの状態も安定しており、健康的な口腔内を維持しておられます。

治療のリスク ・歯周病は再発しやすい疾患のため、治療後も定期的な検診が必要です
・インプラント治療は外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・インプラント治療後にメンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります
治療期間・費用 概ね1年
インプラント 420,000円
歯周病治療 保険適用
※歯周病は重症度によって保険外の治療になる場合があります

インプラント手術前

手術前画像
緑で囲んだ歯は根が割れており、抜歯が必要と診断しました

手術前画像

 

歯周病治療前

手術前画像
青丸は特に歯ぐきの炎症が強い部分です

手術前画像
青丸は特に歯ぐきの炎症が強い部分です

インプラント手術後

手術後画像
抜歯部位にインプラントが入り、しっかり噛めるようになりました

手術後画像

 

歯周病治療後

手術後画像
炎症が消失

手術後画像
炎症が消失

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