30代女性 前歯の形と色を「セラミック」の被せ物できれいに整えた症例

2024/06/28

相談内容 定期検診で通院している患者様から、「前歯の見た目をきれいにしたい」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、上の前歯5本(左右の中切歯/1番、左右の側切歯/2番、左の犬歯/3番)の表面には、過去の虫歯治療の際に樹脂製の白い材料「コンポジットレジン」が詰められており、時間が経ったことによる劣化と着色が見られました。

コンポジットレジンは天然歯よりもざらつきがある材質のため、飲食物によって着色しやすく、このままの状態が続くと詰めた部分の着色がさらに濃くなり、ますます見た目が悪くなる可能性があります。

前歯は会話中や口を開けた時に人目につきやすいので、見た目を回復する治療が必要と診断しました。

行った治療 きれいな前歯にするために、古いコンポジットレジンを取り除いた後、次の3つの治療方法があることを説明しました。

・新たにコンポジットレジンを詰め直す
・歯の表面をごくわずかに削り、自然な白さが特徴の陶器素材「セラミック」を歯に貼り付ける「ラミネートベニア」で前歯を整える
・歯を全体的に削ってセラミックの被せ物を装着する

噛み合わせと審美性を考慮すると、コンポジットレジンよりもセラミックのほうが、より天然歯に近い自然な白さを再現できること、ラミネートベニアは非常に薄いセラミックのため、欠けたり割れたりするリスクがあることをお伝えしたところ、セラミックでの治療を希望されました。

被せ物の素材には、内側が人工ダイヤモンドと言われる強度を持ち合わせたセラミック素材「ジルコニア」、外側はセラミック素材の「ジルコボンド」を選択されました。ジルコボンドは、セラミックの中でも強度と透明感の再現性をさらに高めた素材で、より患者様の希望に沿った被せ物です。

まずは被せ物を装着できるように前歯5本を2回に分けて削って形を整え、形や色を確認するために仮歯を装着し、型取りを行います。

完成した被せ物の色味がご希望と合わなかったため、再度調整して作り直しました。できあがった被せ物がご希望の形、色としっかり一致していることを確認してから装着し、治療を終了しました。

治療のリスク ・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です
・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
クリニックより 当院では、複数の治療方法を提案し、その中で患者様のご希望に沿える、または近い方法で治療を進めています。
当院の歯科医師は、特に歯に付着した細菌が原因で歯ぐきに炎症を起こす病気「歯周病」の歯科専門医です。全身疾患への影響が強いと言われている歯周病をしっかりと治療し、長くご自身の歯を残すことを目指しております。
治療期間・費用 7回
550,000円

術前

手術前画像

術後

手術後画像

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